テレワークの時代、今更こんなことを言うのも何なんですが・・・
部屋の照明だって、エアコンだって、スマートコンセントにつないだ足温器だって、時間が来ると自動的にオフになるように設定したり、外出先から操作したりできるようにしたのに、そういえば我が家にある Windows 10 のパソコンは、外出先から使えないし、時間になったらシャットダウンということもできない、と正月早々、変なことが気になってしまいました。
指定時刻に強制シャットダウンするのは「タスクスケジューラ」というのでできるのだそうですが、保存していないのにシャットダウンされてしまうのでは大変なので、スマホからPCを使えれば問題はなさそうです。
Chrome リモート デスクトップでリモートアクセス
Chrome リモート デスクトップ というアプリがあります。
これを使うとスマホを使って外出先からでも自分のPCを使うことができます。
Windowsだけでなく、MacでもLinux でもリモートアクセスできるそうです。
Chrome リモート デスクトップはパソコン上でウェブを介して使用できるものですが、Chromeブラウザがインストールされているパソコンに設定しておけば、パソコン内のExcelやWord、その他の情報にもすべてアクセスすることができます。
というより、パソコンの画面がそのままスマホに表示されて使うことができるようになります。
ロック画面からのログインも、シャットダウンや再起動だって出来てしまいます。
シャットダウンしてしまうとスマホから起動はできません。。。
パソコン側(ホスト側)で最初にすること(今回はWindows 10)
以下はちょっと細かく書きすぎたので、パソコンの環境やアプリのバージョンによって少し異なるかもしれませんが、大まかな流れは同じだと思いますし、流れに従ってインストールするだけなので、特に難しいことはないと思います。
- Chromeブラウザがインストールされていなければ、ChromeのページからChromeをインストールし、Googleにログインしておきます。(アカウントが必要になります。)
- Chromeブラウザを開いて、Chromeリモートデスクトップのページで「使ってみる」をクリックします。
- リモートアクセスの設定でダウンロードボタンをクリックします。
その下の「インストール」をクリックしても同じように使えるようになります。
❣自分のPCにアクセスできる「リモートアクセス」と、他の人のPCにアクセスして説明したりできる「リモートサポート」が用意されています。画面上部で切り替えができます。 - 「Chromeに追加」をクリックします。
- 「「Chrome Remote Desktop」を追加しますか?」の確認ウィンドウが表示されたら「拡張機能を追加」をクリックします。
- インストールの準備完了のメッセージが表示されたら「同意してインストール」をクリックします。
- ダウンロードしたファイルを開くことを許可するために「はい」をクリックすると
- 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」のウインドウが開くので「はい」をクリックすると、インストールが始まります。
上の画面が表示されても気がつかないことがあるので、タスクバーに点滅しているものがないか確認してみてください。 - パソコンの名前が表示されるので確認して「次へ」をクリック
- リモートアクセス時に使うPINを決めて入力し、右下の「起動」をクリック
- 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」が表示され「はい」をクリックします。
- これでそのパソコンがオンラインになり、設定は終わりです。
このウィンドウは閉じてしまって問題ありません。次からは https://remotedesktop.google.com/ にアクセスすると同じ画面が表示されます。
スマホ側(クライアント側)で最初にすること
iPhoneでもAndroidでもほとんど同じです。
- 「Chrome リモート デスクトップ」のアプリをスマホにインストールして起動します。
- 初期画面のあと、ページを更新するとアクセスできるパソコン名が表示されます。
表示されない場合は、左上の ≡ をタップして、設定したパソコンのGoogleアカウントと同じか確認してみてください。 - アクセスしたいパソコン名をタップし、パソコン側で決めたPINを入力すると、現在のパソコンのデスクトップ(画面に見えている状態)が同じように表示されます。
エラーのところにも書きましたがこ、下のチェックボックスはチェックしないほうがいいです。
スマホからパソコンを使う方法
自分のパソコンの画面がそのまま見えているので、スタートボタンをクリック(タップ)すればメニューが表示されますし、Wordを開けばWordで文書を作ったり編集したりすることができます。
画面全体にパソコンの画面が表示されているので、ホームボタンがないとか、キーボードが表示されないとかで、あたふたしてしまいました!
iPhoneの場合
iPhoneの場合、右下に≡の丸いアイコンが表示されているので、それをクリックするとメニューが表示されます。
そのメニューでキーボードを表示して入力作業にうつることもできますし、リモートアクセスをやめるために「切断」をすることもできます。
Androidの場合
Androidの場合には、画面外側の上から下へ(または下から上へ)ドラッグすると、上部にメニューが表示されます。
そこでキーボードアイコンをタップすれば入力作業をすることができますし、︙をタップすると切断することもできます。
画面の移動方法
iPhoneでもAndroidでも、トラックパッドモードかマウスモードかを設定できます。
ドラッグして画面全体を動かすのがトラックパッドモード、ドラッグしてマウスカーソルを動かすのがマウスモードです。
Chromeリモートデスクトップでネットワークエラーが発生!!
最初はすんなりアクセスできると喜んでいたのですが、いつの間にかモバイルデータ通信(4G)ではアクセスできてもWi-Fi環境からはアクセスできなくなってしまいました。
このままではベッドの中からアクセスができない!
PINの省略を確認する
おそらくですが、今回のエラーは、PINコードを省略するようにした後から発生したように思います。
スマホからPINを入力する画面で、下の方に「このデバイスからこのホストに接続するときにPINの再入力を要求しない」のチェックボックスが表示されています。
このチェックを入れなければ、問題なくアクセスできたようです。
PINの省略を元に戻す
PINの省略を可能にすると、PIN入力画面は表示されなくなります。
ということはこのチェックボックスがはずせません。
設定を変更するためには、パソコンのChromeからリモートアクセスのページ(https://remotedesktop.google.com/access)にアクセスし、「このパソコンは1つ以上のクライアントがPINの入力なしで接続できるように設定されています。」の右側の「表示/編集」をクリックします。
ペア設定されたクライアントが表示されるので「すべて削除」で削除します。
これで、接続するときには毎回PINコードの入力を要求されます。
IPv6の問題?
ただぁし、今回はなぜかこれだけではうまくいかなかったのです。。。
ペア設定されたクライアントを削除した後も、なぜかネットワークエラーのままでした。
そこで、パソコン側のIPv6の設定をやめてみるといい、というアドバイスをどこかで見つけて、その指示に従うと、うまく接続できるようになりました。
ただ、IPv6の設定を元に戻した後も問題なく接続できるようになりましたし、パソコン側でChromeリモートデスクトップをアンインストールしてインストールし直し、PINコードを省略する設定にしなければ、問題なく動いています。
詳細は不明です。何かの参考になれば。
おまけ:IPv6の設定
I「スタート」→「設定」→「ネットワークとインターネット」→「アダプターのオプションを変更する」→今使っているネットワークを右クリック →「プロパティ」で「ネットワーク」タブが表示されたら、『この接続は次の項目を使用します』と書かれている枠の中にある「インターネットプロトコルバージョン6(TCPIPv6)」のチェックを変更して(上記の場合はチェックをはずして)「OK」をクリック
この記事を書いたときのバージョン情報
Windows 10 HOME(バージョン1909)
Google Chrome バージョン: 87.0.4280.141
Chrome Remote Desktop バージョン1.5
iPhone システムバージョン14.2
Chromeリモートデスクトップ バージョン79.0.3945.10
Android 10
Chromeリモートデスクトップ バージョン79.0.3945.26